生理痛・生理不順の原因としてよく冷えがあげられます。私のサロンではそれともう一つ粘膜バリアの維持・形成がうまくできなくなっていることも原因だと考えています。

身体は外界の異物(花粉やウイルスなど)から皮膚と粘膜バリアで体内を守っています。

皮膚は皮膚常在菌が身体から排泄される汗を食べてその代わりに弱酸性の分泌物を産生し身体を守っています。

粘膜バリアは消化管(胃腸、肝臓)、呼吸器、目鼻口、子宮を外界の異物から体内を守っています。

消化器官の粘膜バリアが機能障害を起こすと便秘や切痔になりやすいし、呼吸器の粘膜バリアが機能障害を起こすと息がしにくくなるし、目鼻口だと花粉症になりやすくなります。

そして子宮や膣の粘膜バリアの機能障害は生理痛や生理不順につながる可能性が高くなります。

私のサロンで生理痛生理不順が改善される方が多いのは血流が改善され体温が上がることと、消化器官の粘膜バリアの形成が維持できるようになり、迷走神経求心性経路でその情報がしっかり全身に伝わるようになったからではないかと感じています。

実は自律神経は勝手に動きません。あくまでも私たちの基本情報を元に動いています。

動かなくなった胃や腸の状態がずっと続くと中枢神経はそれが当たり前になってしまいます。

腸もみ整体は胃腸を動くことが正常だということを中枢神経に伝えることにもなります。

腸もみ整体は自律神経を整える手技ですが、言い換えると胃腸の情報を中枢神経に伝える手技ということができると思います。

生理痛・生理不順を改善するなら胃腸のケアからもおすすめです。